メッセージ
■運賃アップ求めスト決行■
昨年12月のストライキはバラセメント輸送運賃、生コン輸送運賃の引き上げを求めたものであり、大阪兵庫生コン経営者会含め経営団体の協力のもと大成功しました。しかし、ストライキ終結後、大阪広域生コンクリート協同組合の一部役員と「ヤメ検」の弁護士が「威力業務妨害・組織犯罪だ」とキャンペーンを展開。木村理事長が在特会・レイシスト集団の瀬戸、渡邊なる者に協力を求め、今年1月、大阪駅裏で決起集会なるものを実行し、さらには関生支部事務所への暴力的殴り込みを実行しました。
また、協同組合加盟各社に対して関生の組合員が使用する車輌の出入りを禁止。関生事務所への出入りも、関生役員との接触も禁止するとして、それに従わない会社には割付をストップするなどしました。これは不当労働行為であるとともに独禁法違反行為であります。
しかしながら木村、地神、大山、矢倉は「違反行為であることを承知で関生に打撃を与えることが目的だ」として各社に圧力をかけ、各社はその方針に無理矢理従わされ、関生の組合員の生活権が侵害されています。
この攻撃に立ち上がったのがTYK高槻生コンです。6月21日、裁判所は出荷割付をストップすることは協同組合法の精神と運営規則に反するとして違反・不当行為を改めること、不当な除名は無効であるとの判決をくだしました。
■敵を追い詰めている証拠■
いよいよ反撃体制に入ったその時、滋賀県警による幹部4人の逮捕、大阪府警による大量逮捕です。今回の関生への敵の攻撃は反社会的勢力をも利用して関生の弱体化を図り、関生と中小企業とを分断しようとしています。その狙いは中小企業主導型の協同組合を大企業主導に転換することにあるのです。「関生型運動は資本主義の根幹に触れる」との立場から権力中枢部からの攻撃と見るべきです。
攻撃があるのは関生が敵の弱点に刺さり込む運動を展開し敵を追い詰めているからです。
集団交渉を実現し経営者間の横の繋がりを強化するなかで14春闘から18春闘まで毎年1万円の賃上げ、日々雇用労働者日額500円アップ(5年連続)。この財源を大企業の収奪との闘いのなかで得ています。セメントメーカーはこの11年間1円も値上げできていません。和歌山に続き、奈良、京都、滋賀で連合会を設立して?当たり4000円から5500円の値戻し、値上げが成功しています。
これらは労使協力の成果です。我々は労使の共通理念として「1社は全社のために全社は1社のために」を実践し、競争ではなく共生・協働型の社会を目指しています。これは経済と産業の民主化を目指す運動です。
■「関生は不滅」誇り持って■
過去の歴史から学び、実践に活かすことが大事です。関生の53年の歴史は2人の仲間が殺され、多くの弾圧を受けながら、それらに屈することなく闘い、その結果、他の産業と比べものにならない年収、休日、雇用、福祉、職場の自由権を確保し、中小企業の経営安定を勝ち取ってきました。2005年、我々が長期に弾圧を受けた時、「連帯の時代は終わった。これからは建交労の時代だ」と言われていましたが、この時セメントの値段は一方的に3回引き上げられました。一方で賃上げは2年間ゼロ、週休2日制も壊されそうになりました。我々の闘いで2年足らずで元に戻しましたが、この歴史を忘れてはなりません。
今、行うべきことは組織拡大と質的向上、役員と組合員の一層の団結強化、諸団体との共闘強化、学者・文化人との協力・連携、中小企業との協力・連携を強化することです。
歴史が教えていることは、闘う労働組合への攻撃の先にはファシズムがあり、戦争への道があるということです。まさに、民主主義を破壊する勢力との闘いです。関生は敵の攻撃を反面教師として闘い成果を得てきました。歴史と伝統に誇りを持ち、大会を成功させましょう。関生は不滅です。大会成功万歳。大津警察留置所より愛をこめて。
関西地区生コン支部
執行委員長 武 建一
【 くさり11月号より 】